PTA会長はつらいよ!?

PTAは本当に不要なのか⁉ PTA会長の目線からPTAの良い所悪い所を綴ります。

PTA委員・役員は必ず1回はやらなければならない!?

PTAにはけっこう謎ルールがあります。例えば「PTA委員・役員は必ず1回はやらなければならない」。PTA規約にも書いてないですけど、なぜか暗黙のルールがあります。実際に僕が聞いた声はこんな感じでした。

 

「6年生は卒対があるから大変だろうから低学年のうちにやっておこう」

ラクそうな委員になって、適当に1回やればもうやらなくて済む」

「上の子でやったから下の子ではやらなくていい」

などなど、枚挙にいとまがありません。

 

正直な話、「そんなにやりたくないの?」と思います。まあ色々な意見。事情はあると思いますが、僕の場合は自分の子どもがより良い学校生活を送ってくれるようにとPTA会長になったわけで、子どもが喜んでくれると嬉しく思います。それに一般の委員さんに割り当てられる仕事量は僕から見たら、ほんのわずかに思えます(会長になると様々な書類に目を通しますし、人付き合いも半端なくあります)。

 

全然関係ない学校のために動いて欲しいと言っているわけではなく、あなたのお子さんが通っている学校のために少しでも協力して欲しいなという気持ちなんですよね。

 

脱線してしまいましたので、話を戻すと、「PTA委員・役員は必ず1回はやらなければならない」というルールは暗黙のルールになっていることは認めますが、絶対ではないと思います。たまにこれを前面に出してくるお母さんがいますが、あってはいけないことですよね。みなさん様々な事情が小さいお子さんがいたり、親の介護、仕事、体調など、どうしても出れないことはあると思います。無理してまで出ることではないと思いますよ。

 

「PTA委員・役員は必ず1回はやらなければならない」ではなくて「PTA委員・役員は必ず1回はやってくれたら助かるよね」ぐらいのニュアンスにしていきたいですよね。

 

僕が会長の間に少しずつ変えていけたらいいなと思います。

 

 

PTAはなくすべき!?

PTA会長になってからPTAとはなんぞや?と毎日のように考える時間が増えてきています。

 

PTAがなくなるとどうなるのだろう?なんてことも考えてみたりもしました。実際にPTAがない学校だってあるわけですし、不可能というわけではなさそう。

 

でもいざなくそうとすると、それはそれはかなり大変なのは確実。PTAがなくなると、イベントはその度に実行委員会を立ち上げて、運動会などの学校行事のお手伝いもその都度募って、、、となるとやはりPTAという組織があると運営は楽なのかもしれませんね。

 

会長だから何でもできるわけでもないし、本部役員の承諾が必要だし、学校側や地域の方とも話し合いを進めなければいけないし、ハードル高すぎる(汗)だから、例年通りになっているのかもしれない。仕事ではないから、そこまで時間も掛けられないし。

 

かといって、強制加入とは良くないとい思うし、手始めに次年度から加入非加入を選択できるようにしようかしら。それでどの程度非加入が増えるかテストするのもいいかもしれません。

 

何でもトライアンドエラー

アメリカのPTA参加率は30%?!

先日、自校でPTA入りたくない問題が起こり、その時に言われたのが「アメリカのPTAはもっとボランティアだ!」ということ。

 

ここは日本なのだから、アメリカの話出されてもね(そもそもアメリカと言っても州によって違うのだから一概に言えないと思う)と思いつつも調べてみることに。

 

いくつか資料を調べてみると、大半のアメリカの PTA は学校単位ではなく全国組織であり、非政府系の民主的な市民団体の色が強いらしいです。

 

加入率は地域や学校によって大きく異なるものの,大半の学校で 30% にも満たない!(日本は95%以上)。加入者は自分の意思で自主的に加入していて、日本のように加入を強制されることはないそうです。つまり本当にやりたい人が集まってやっているボランティア。これがアメリカのPTA。

 

では日本はなぜ今の形になったのかというと、アメリカから日本にもちこまれた PTA は当初から 「親が積極的に学校に関わるように」と目的のために作られていたようです(諸説あり)。それが歪んでボランティアとは程遠い、半強制的に加入している現状につながっていくわけです。

 

つまりアメリカ発祥とはいえ、アメリカと日本ではPTAの在り方そのものが違うのです。だからアメリカのPTAの話を出されてもあまり参考にならないのです(例えば、マクドナルドに行ってアメリカで販売しているハンバーガーを出してと言っているようなもの)ある程度、「郷に入れば郷に従え」は必要だと思います。

 

ただ、半強制的に加入させて現状は由々しきですけどね。

PTAは任意団体だから入るも入らないも自由!?

PTA会費を払いたくないという保護者の問題に対して、早急に学校側と話す必要があったので(引き落としがあるから)副会長を数名伴って学校へ。

校長、副校長と話し合いをするも、どちらも明らかにめんどくさそう。早く終わらせてよという空気がミエミエでした。
そりゃ先生方からすれば、学校は仕事で来ているわけだから面倒なことはしたくないのが当然でしょう。

 

副会長達も「払わないなんて許さない!」「会費を払わないでイベントに参加しようなんて虫が良すぎる」などと、罵詈雑言を並べる始末。これはお話にならないなと感じた僕はこう結論を出しました。

 

「今回は事務員さんが勝手に引き落としを止められると答えてしまった事が問題で、その落ち度は学校にあります。ただ、コロナの影響で入学式もなかったため保護者の方に十分な説明をできていなかったことも事実です。なので、今回は引き落としをしないことにします。これにより、他の保護者にこのことが知られても仕方ない」

 

この答えで校長、副校長は安心されたのかほっとした表情をしていましたが、副会長達はおもしろくなさそうでした。ただ、引き落としを止められると聞いた保護者の方から引き落としをすることはできないと思うので、この判断は間違いではないと思っています。

 

この決定を前会長に話したところ「しつこく説得して会費を頂くように」と、前前会長に話したところでは「今はコロナで微妙な時期だから、仕方ない」との回答が返ってきました。会長経験者といってもそれぞれね。


今まではなあなあでみんな加入してきたPTA。昨今のメディアでPTA不要論が飛び交っているのをその保護者は耳にしたのかもしれません。その保護者に引き落としをしない旨を伝えると、「PTAは任意団体なのに、加入非加入の選択もできず、学校の給食費などと一緒に引き落としがされるのは非常に不快。PTAそのものが嫌なのではなく、みんながやっているからあなたもやりなさいという同調圧力が嫌」
とのこと。

 

確かに、PTAは任意団体。加入は自由だし、やめるのも自由。でもほとんどの保護者が何も言わずにPTAに加入しているのは日本の悪しき習慣だと思いますね。僕の地元ではほとんど見かけないこの問題も地域によっては違ってくるみたいです。ある学校では700人中、4%が非加入だそう。

 

いきなり、色々事を変えていくのは難しいけれど、まずは来年度新入生には「PTAは任意です」と説明しようと思います。前会長は保守派だったので、例年通りにやっていればOKという方でしたが、僕はダメなところはダメで、良いところはそのままな会長でいこうと思います。


どんなことでも痛みは伴いますしね。やるからには頑張っていきます!

PTA会費払いたくない事件①

コロナ禍で休校が続き、PTA活動がほとんどできないまま5月を迎え、やっとこさ、連絡日を設けた日に事件は起きました。

夕方、学校から一本の電話が。内容は

「ある保護者からPTA会費を払いたくないと連絡があった」

来ました。他の学校では聞いたことありましたが、
自校ではここ10年ぐらい、この問題はなかったそう。地元の子がほとんどなので、何となくみんな払う物という認識だった事が、近年のマンション増加に伴い、地元以外の人間も多く入ってきていて、色々変わってきているのです。

まさか、自分が会長になった途端にこの問題が来るとは。とにかく対処しなくてはいけないので、学校側聞いた保護者の連絡先に電話をしてみることに。


数回コールのうちに向こうが出ます。そしてすごく丁寧にどんな要件かと聞くと「もう解決しているから、話することはない」とぶっきらぼうな返答が。

はあ?解決している?どういうことだ?
よく分からないので、一旦切らせてもらって、急いで学校側に確認してみると、その保護者が最初に学校に連絡した時に対応したのが事務員さん(今年から赴任)でその保護者がすごい剣幕でまくし立てるように「自分はPTA会員ではないので引き落としは止めて欲しい、止められるよね?」と言ってきたので、その圧力に負けて「引き落としは止められる」と答えてしまったそう(余計な事言わないで欲しい)

だからその保護者はもう解決した事だというなのです。なんでまずこっちに連絡くれなかったんだ。

副会長にすぐLINEして、どうすれば良いか聞いてみて、とにかく誤解を解くために再度電話してみると、「PTAには賛同できないから払いたくない」とのこと。

それで、はいそうですかと引き下がる新会長ではありません。ここからは対話形式でご覧ください。会長=会 保護者=保

会:「会費はイベントや学校の備品など、ほとんどが子どものために使っているんですよ」
保:「イベントは学校行事じゃないんでしょ?任意だから出る必要はないし、学校の備品をどうしてPTA会費から出すの?教育委員会が出せばいいでしょ?」
会:「教育委員会も学校も予算が限られていて、なかなか難しいみたいですよ」
保:「区がダメなら都と国が出せばいい」

ここで絶句(*_*;
子どもじゃないんだから、それ言う?これ以上話しても時間のムダ(この時点で30分経過)だと判断したので、また出直すことに。

とりあえず、そこまでのやりとりを学校側に連絡して、その後の対応は後日にすることになりました。

その②に続く。

会長就任後に未知の試練到来。

2月末の臨時総会を経て、めでたく会長に就任したのはよかったのですが、その後がとにかく大変。

そう、コロナウイルスです!

最初は二週間ぐらいで落ち着くだろうなんて、政府の発表があったもんだから、予算やら総会の準備はまだ大丈夫だろうと思っていたら、どんどん感染は広がるし、まさかの学校が休校に!!

これには参りました。何せPTAの会議ができない。集まれないんですもん。Zoomとかでなんとか会議をしようにも、普段からZoomを使ってないママさん達にできるわけもなく、延々とLINEで会議っぽいことをする毎日。

政府の対応がコロコロ変わるから、教育委員会の方針もコロコロ変わって、学校はコロコロ振り回されて、結局、こっちもコロコロ変えなきゃいけない。コロコロよりボンボンが好きなのに!

まぁ、それはさておき、これからの学校がどうなるのか、PTAがどうなるのか、不安だらけだけど、先に進まなくてはいけない、決めなくちゃいけないってわけで、思い切って一学期中のイベントを全て中止にしてしまいました!(まだ他の学校は中止の判断はしておらず、この後に緊急事態宣言が発令され、いまとなっては英断だった)

一学期のイベントを中止にしたので、委員会を急いで決めることもなく、総会も延期になって、不謹慎かもしれないけれど、今年は楽かな?と思った矢先に事件は起こるのです。

次回に続く。

副会長編④ 副会長で一年間やって感じたのは楽しさ。

夏のキャンプやら秋のスポーツ大会やらイベントをこなしてニ学期もあっという間に過ぎていきます。一学期と違って、本部役員とも打ち解けてきて、気持ちにも余裕が出て、楽しい!と思えるようにもなってきました。

そしていよいよ、2月の臨時総会を経て、ようやく、めでたく会長に任命されるわけですが、一年間を振り返ってみて感じことは、、、

「PTAは思っていたより楽しい!」

ということです。

世間ではPTA不要論が持ち上がったりしていますが、それはダークサイドばっかりフォーカスをしているから。一年間、副会長をやらせてもらって、子ども達の一番近くでイベントを見させてもらって、すごく楽しそうにしているのを見ると、やってよかったなと心から思えるのです。

子どもからも、「今日学校に来てたね?(嬉)」と言われたりして、子どもとの距離もぐっと縮まった気がします。

そんなこんなでPTA=楽しい事が分かった僕は2月の臨時総会を経て、会長にいよいよ就任することになるわけです!


副会長編は今回で終わりです。次回からは会長編に突入します。